No.27メキシコワシントン(米国)外務省外交史料館 展示室(麻布台)

列国のなかで先駆けて日本と平等な条約を結んだのはメキシコだった

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INTRODUCTION ・ はじめのひとこと

明治の日本は、列国に、不平等な条約を結ばされていました。

そのなかで、先駆けて日本と平等な条約を結んだのが、あなたの国、メキシコでした。

明治二十一年(1888年)のことです。

In the Meiji era, Japan had been made to sign unequal treaties by the Powers.

Among them, the one that led the way and signed a treaty with Japan on equal terms was your country, Mexico.

That was in 1888, the twenty-first year of Meiji.

En la era Meiji, las potencias habían obligado a Japón a firmar tratados desiguales.

Entre ellas, el país que se adelantó y firmó con Japón un tratado en términos de igualdad fue el suyo, México.

Fue en 1888, el año vigésimo primero de Meiji.

条約の名は、日墨修好通商条約にちぼくしゅうこうつうしょうじょうやくです。

日本の条約集『条約彙纂じょうやくいさん』は、調印の日と場所をこう記しています。

明治二十一年(1888年)十一月三十日、「華盛頓ワシントンニ於テ調印」、ワシントンで調印、と。

のちに日本の外務大臣は、国会でこう述べています。

不平等条約を改めたいと明治の政府が頭を痛めていたとき、「先駆けてメキシコが平等条約を締結してくれた」。

メキシコに駐在する日本の大使も、国会でこう説明しています。

列国に不平等条約を結ばされていたなかで、「メキシコのみが平等条約を締結してくれた」。

ただ、外国全体で見て、もっと早い条約を挙げる見方もあります。

明治四年(1871年)に清と結んだ日清修好条規にっしんしゅうこうじょうきが、外国と初めて結んだ対等な条約だ、と国会で述べた議員がいます。

列国のなかで先駆けたのがメキシコ、外国全体でいちばん早いのが清との条約、という見方です。

RECORDS ・ 記録の言葉

この話のもとになった記録の言葉です。ページは、その本に刷られたものです。

『条約彙纂』第1編 各国条約(丸善、明治41年)一次史料

国会会議録 第113回国会 参議院予算委員会(1988年8月23日)外務大臣 宇野宗佑の答弁

  • メキシコとはちょうど修好通商条約締結百周年に当たりまして、日本でも先般記念行事をやったんですが
    発言番号195
  • 明治政府が頭を痛めました不平等条約、これをぜひとも日本の当時の政府は改正したいというときに、先駆けてメキシコが平等条約を締結してくれた。
    発言番号195

国会会議録 第141回国会 参議院外務委員会(1997年10月30日)在メキシコ大使 寺田輝介の説明

  • この条約の意味といいますのは、まさに明治維新政府が列国に抑えつけられて不平等条約を締結させられたと。その中で、メキシコのみが平等条約を締結してくれたわけでございます。
    発言番号15

国会会議録 第85回国会 参議院本会議(1978年10月18日)小野明議員の討論

  • 近代国家として出発した明治の日本が、外国との間に初めて対等の条約を結んだのは一八七一年、明治四年の日清修好条規であります。
    発言番号33

国会会議録 第189回国会 衆議院(2015年7月30日)外務省大臣官房長 上月豊久の説明

  • 最初のページに日米修好通商条約、古いものから始まりまして、ナポレオン三世の国書ですとか、日清修好条規、日墨修好通商条約、パリ講和会議の写真ですとか、一連の歴史文書がずっとあるものでございます。
    発言番号4
FOR GUIDES ・ ガイドのかたへ

PDF の後半 2 ページはガイド用です。読み上げる台本、語り方のコツ、事柄ごとに「どこまで言い切ってよいか」、記録の言葉と原本の切り出しが載っています。お客様用の面の裏に来ないよう、両面印刷で組んであります。

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