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No.35ベトナム大安寺(奈良)東大寺

仏哲ぶってつ— 奈良時代に来た林邑りんゆうの僧と、今も伝わる楽

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INTRODUCTION ・ はじめのひとこと

736年、林邑りんゆうから仏哲ぶってつという僧が日本へ来ました。

林邑は、いまの中部ベトナムです。

天竺てんじく、インドから来たと記される菩提僊那ぼだいせんなと一緒でした。

In 736 a monk named Buttetsu came to Japan from Rinyū.

Rinyū was in what is now central Vietnam.

He travelled with Bodhisena, who is recorded as having come from India.

Năm 736, một nhà sư tên là Buttetsu từ Lâm Ấp đến Nhật Bản.

Lâm Ấp là miền Trung Việt Nam ngày nay.

Ông đi cùng Bodaisenna, người được sổ sách ghi là đến từ Thiên Trúc.

仏哲が伝えたとされる音楽を、林邑楽りんゆうがくといいます。

天平宝字てんぴょうほうじのころ、天皇が役人と外国からの客をもてなした宴で、この楽が演奏されました。

「唐。吐羅とら。林邑。東國。隼人」と並んでいます。

貞観じょうがんのころの法会ほうえでは、奈良の大安寺だいあんじが林邑楽を受け持ちました。

仁明にんみょう天皇は、御殿にこの楽を呼んで演奏させています。

記録には、その理由が「まだ見たことがなかったから」と書かれています。

『延喜式えんぎしき』という法典には、宮廷の楽官がっかんが毎年六月に林邑の楽器を虫干しする決まりがあります。

年に一度、楽器を出して日に当てる。役所の仕事として書かれています。

その音楽は今も残っています。

林邑八楽りんゆうはちがくとして雅楽ががくに伝わり、雅楽の中でもよく知られた曲です。

RECORDS ・ 記録の言葉

この話のもとになった記録の言葉です。ページは、その本に刷られたものです。

『元亨釋書』巻十五(虎関師錬撰・1322年成立/国史大系本・経済雑誌社)一次史料

『日本紀略』(国史大系本・経済雑誌社)一次史料

『延喜式』巻二十一 雅楽寮(国史大系本)一次史料

『続日本後紀』(国史大系本)一次史料

国立公文書館「日本とベトナム〜きざまれた交流の軌跡をたどる」(日越外交関係樹立45周年記念)

  • 天平8年(736)、林邑の僧・仏哲が、インド出身の婆羅門…などとともに来朝したことが記されています
    「東大寺要録」の項(2026年9月26日閲覧)
  • 日本に現存する「林邑八楽」(8つの曲目で構成される)は、雅楽の中でもよく知られた楽曲となっています
    「林邑楽」(2026年9月26日閲覧)
  • 林邑(チャンパ、現在の中部ベトナム)出身の僧・仏哲…によって、8世紀頃に日本に伝えられたとされる舞楽です
    「林邑楽」(2026年9月26日閲覧)
FOR GUIDES ・ ガイドのかたへ

PDF の後半 2 ページはガイド用です。読み上げる台本、語り方のコツ、事柄ごとに「どこまで言い切ってよいか」、記録の言葉と原本の切り出しが載っています。お客様用の面の裏に来ないよう、両面印刷で組んであります。

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