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No.69外国人共通上野公園

文部省は、学校の土地の条件を東京で全部満たすのは上野の山だけだと書いた

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INTRODUCTION ・ はじめのひとこと

お客様がいま立っているこの上野の山は、明治のはじめ、学校を建てる土地として望まれた場所です。

明治六年(1873年)、文部省は、学校の土地には五つの条件がある、と政府に書き送りました。

さらに、医学校の汚れた水を流せる地の利を、一つ加えています。

その全部を備えた土地は、東京ではこの山のほかに無い、と書いています。

This hill of Ueno, where you are standing, was once wanted as the site for a school.

In 1873, the sixth year of Meiji, the Ministry of Education wrote to the government that the land for a school must meet five conditions.

It added one more: the lie of the land had to let a medical school drain away its foul water.

And it wrote that in all of Tokyo, no place but this hill had all of these.

その文書は、明治六年(1873年)四月九日、文部卿もんぶきょうの大木喬任おおきたかとうから、政府の正院せいいんへ出されました。

学校では昼も夜も学問に励み、心も体も疲れるので、学校を建てるにはまず土地を選ぶことが何より大事だ、と文書は書きます。

第一は「高燥こうそう之地」。高く乾いた土地です。低いと空気がこもり、湿気が体に悪い、とあります。

第二は「清泉之地」。きれいな水のある土地。水が汚れていれば、飲み食いに向かない。

第三は「靜閑せいかん之地」。静かな土地。人ごみの中では、目や耳に入るものが心を奪い、勉強の妨げになる。火事の心配もある。

第四は「遠望之地」。遠くまで見渡せる土地。眺めが遠くなければ、ふさいだ気持ちを晴らし、疲れを慰められない。

第五は「林木之地」。木の多い土地。冬は寒さを防ぎ、夏は暑さを避けて、体を健やかに保つ。

ことに医学校には病院と解剖局があるので、なおさら土地を選ばなければならない、と続きます。

もう一つ、汚れた水や洗濯の水を流し出せる地の利を選ばなければ、その水が飲み水に混じり、害がほかの人々に及ぶ、とも書きます。

RECORDS ・ 記録の言葉

この話のもとになった記録の言葉です。ページは、その本に刷られたものです。

東京市編『東京市史稿 遊園篇第四』(東京市、昭和7年)

FOR GUIDES ・ ガイドのかたへ

PDF の後半 2 ページはガイド用です。読み上げる台本、語り方のコツ、事柄ごとに「どこまで言い切ってよいか」、記録の言葉と原本の切り出しが載っています。お客様用の面の裏に来ないよう、両面印刷で組んであります。

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